こども美術展覧会 in KAZO 2017    
 
 
 
加須市長賞
   
   
 
   
夏の残響
加須市立北川辺中学校3年
太刀岡 怜
 

○受賞者による作品解説・コメント  
 

夏の残響、約束の場所で。

 
     この絵は、幼い頃からよく遊んでいた神社の風景で、季節は夏の終わりから秋。移りゆく季節を表現しました。
 季節が移りゆく中で、中学生の私たちもそれぞれの道に進みます。
 大切な幼馴染みとの沢山の思い出…大切な約束…いつまでも変わらない思い出の場所を絵に残しておきたくて気持ちを込めて描きました。
 特に、大木の木目や石の階段などの質感を細かく表現することを意識し、そこに光がさす、私がみていた神秘的な風景を描こうと努力しました。
 言葉では自分の気持ちをなかなか表現できませんが、これからも大好きな絵画で表現力を磨いていきたいです。
 沢山の素晴らしい作品の中からえらんでいただき、本当に嬉しいです。ありがとうございました。
     
 
 

渡邉教育長(左)太刀岡怜さん

 
  ○審査員による作品講評  
   静かな境内に響いていたせみの声が、遠くの方でまだ聞こえているようなひっそりとした場面がよく伝わってきます。タイトルの通り、蒸し暑かった夏の名残を感じさせます。境内のシンボルでしょうか、どっしりと構えた大木と、その後ろに佇む社、奥に抜けていく緑との対比が美しく印象的です。
 全体的に夏の終わりを感じさせるやわらかい色彩で、狛犬の冷たい質感や、大木の幹などが細かいタッチで丁寧に描きこまれ、表現力に優れた作品です。
 
     
 
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