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■ 展覧会概要 |
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開館より15年目の秋を迎えるサトエ記念21世紀美術館では、 |
加須市ならびに加須市教育委員会との共催により、生誕130年記 |
念『斎藤与里展〜巨匠が追い求めた永遠なる理想郷〜』を開催い |
たします。 |
斎藤与里(さいとう より・1885〜1959)は埼玉県加須市に生 |
まれ、青年期に20世紀初頭のフランスに留学して以降、技法の習 |
得や鍛錬を学ぶことが主流であった当時の美術界においては先駆 |
的に、オリジナリティを重視する日本人独自の油彩画の創出を志し |
た日本近代美術史を代表する芸術家です。全国各地にて創作活 |
動だけでなく著述や後進たちへの指導を行うなど精力的な活動を |
行いますが、晩年の約20年は、故郷・加須に『草香居』と名付け |
たアトリエを構え、毎年のように画風を変遷させながら独自の芸術 |
世界を確立します。自らの理想郷と呼ぶべき愛する郷里において、 |
牧歌的で詩情豊かな風景や人物を描くことに到達した与里の作品 |
は、現在も多くの人々の心を動かし続ける不思議な魅力に満ちて |
います。 |
本展では留学時代から晩年までの生涯を回顧し、フュウザン会、 |
日展、東光展などに出品された代表作を中心に約80点余を一堂 |
に集め展覧いたします。芸術家・斎藤与里の画業をご堪能いただ |
ける機会となれば幸いです。 |
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